片付け月間2

天上の虹(2) (講談社コミックスmimi)

天上の虹(2) (講談社コミックスmimi)

讃良は大海人皇子天武天皇)のところにお嫁入りしたのに、そのまま有間皇子との恋物語が続いていたわけですが、どの程度史実的にあるのでしょうか?・・恋人が父に処刑されてしまったとあれば、さらにヒロインの父への憎しみが強まるわけで、いくら大胆な奈良時代とはいえ、14歳で叔父のところへ嫁がされた少女がここまで思い詰めるかなぁ・・?と疑問に思わないではないのですが、これはこの後の柿本人麻呂との出会いへの伏線なのかしらとも思ってみたり。

そして、そんなにも思い詰めていたのに、その後は夫に全てかける女性に変化していく。心をかけると決めたら一途に全てを託していく、それが讃良皇女の人物像というわけなのですね。そして大海人皇子もしだいに兄(中大兄)の言いなりではなく、政治に少しずつ介入するようになる。・・その手助けを讃良がしていくという流れになっていきます。中大兄の弟への思いは実際にはどうだったのでしょうか。結局最後まで処刑のようなことをしなかったのは、信頼や愛情があったのかなぁと思いたいところです。